XSLT 4.0 Proposal

私は次のXSLT勧告は3.1になるんじゃないか?と思っていました.でもXSLT 3.0のEditorのMichael Kayが考えているのはなんとXSLT 4.0でした. 先月2月13日~15日に開かれたXMLプラハ(XMLPrague)でのMichael Kayは「A Proposal for XSLT 4.0」題して講演を行…

Sassにたどり着くまで(2)

最初にSaasの使用例を見たのはDITA Open Toolkit搭載のHTML5変換プラグインでした.これは以下から見ることができます. https://github.com/dita-ot/dita-ot/tree/develop/src/main/plugins/org.dita.html5/sass ここには各種の.scssファイルが格納されてい…

Sassにたどり着くまで

この業界に入ってから一貫して嫌いなのがHTMLとCSSでした.HTMLは私が入った当時はバージョン4.01でブラウザ戦争より前で、IEすらまだ初期版が出たころだった覚えています.仕事上リーダーとしてHTMLに関わらざるを得なかったのですが、製品検査の女性からHT…

なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか

なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか ロバート キーガン, リサ ラスコウ レイヒー 英治出版 この本はちょっと高いのですが、いわゆる怪しげな自己啓発モノとはまったく異なります.この本を手に取った私が持っていた問題意識は次のようなものでした. 職場は…

TortoiseSVNのエラー

もうずっとSVN+TortoiseSVNにお世話になっています.毎日これがないと仕事になりません.なのですが2016年のあるときからTortoiseSVNのバージョンを上げられなくなってしまいました.そのバージョンは1.9.5です.なぜ上げられないかというと、サーバーとはs…

Microsoft WordとLibre OfficeのWriter

Libre Officeというソフトをご存知の方がいらっしゃるかもしれません?オープンソースのオフイスソフトで誰でも無料でダウンロードして使用できるものです.昨年から興味があって、時間を見ながらいろいろ調べていました.特に興味があるのはWriterというワ…

構造化文書とXSLTと...

少し前にお客様が出張で会社に見えられて、食事を一緒にさせていただいたときに話に出たのですが、XMLマスターという技術者認定試験です. http://it.prometric-jp.com/testlist/xml/ 2000年代の前半、XMLが大きく持ち上げられた時期に、日本でもベンダーイ…

秋の一日

先週の日曜から今週の月曜にかけて、大学時代の同窓会の集まりがあり山梨県の下部温泉まで出かけてきました.私は学生時代を山梨県甲府市で過ごしましたが、県内をめぐる機会はほとんどなく下部町も初めてです.その日は本栖湖に上がりましたが、そこから見…

XSLT3.0への道(36) 変わるDITAのテンプレート(その2)

この前XPath 3.1で使えるようになったcontains-tokenを使ったDITAのマッチングテンプレートを紹介させていただきました.でもDITAのスタイルシートを作っていると、いろいろな@class属性にマッチするか、テストしたい場合が出てきます.例えばfigのテンプレ…

XSLT3.0への道(35) 変わるDITAのテンプレート

XSLT 3.0を使用するようになると、DITAのテンプレートも変わります.DITA-OT( DITA Open Toolkit)は3.xになってからついてくるSaxon HEのバージョンを9.8に変えました.なのでXSLT 3.0で自由にプラグインのスタイルシートがかけるようになります. と言っ…

秋の一日

この前の台風は大変でしたが、私のところは天竜川の一つ上の河岸段丘のにあるので、警告が出てもまだなんとか安心でいられました.段丘の下にお住いの方は近くの中学校に皆さん避難されたそうです. 東北の方ではまだ稲刈りが済んでいないところもあるのです…

空の要素か判定する

たまにある要素が空要素か判定がしなければならない場合があります.ある要素が子要素を持っていないで、文書中に残されているときスタイルシートの処理をスキップしたいような場合がそれにあたります.ユーザーがオーサリングしたDITAのようなXML文書は、例…

HTMLとXMLの処理命令

今XMLからHTMLへの変換スタイルシートを書いています.「そんなのありふれてるじゃん」と言われそうなんですが、なにせ変換元がDITAなのでそう甘くはないです. で、HTMLと言っても拡張子は.phpです.つまりサーバー側のPHPエンジンで変換されクライアントの…

Access 2019 の VBA

私はもう子供は大きくなってしまったので実感がないですが、10月から消費税値上げと引き換えに保育の無償化(と言ってもタダにはならない)が始まるそうです、私がお世話になっていた園でも延長保育に関わるお金を集金するのに自治体の定める基準にのっとっ…

千畳敷カール

8月のお盆前、父も母もディサービスに行ってくれ、かつ休日だったので思い切って昼から女房と中央アルプスの千畳敷カールまで行ってきました.自家用車で駒ケ根高原の先にある黒川のバス停まで行き、そこから専用バスに乗ります.と言ってももう駒ケ根高原で…

XSLT3.0への道(34) 便利なtuple

関数やテンプレートから複数の値を呼び出し元に返したいことはなかったでしょうか? 普通はめったにお目にかからないのですが、超高機能(というか複雑)な処理を関数やテンプレートで行う場合、「あ~!複数の結果を返せたらな!」と考えることがしばしばあ…

XSLT3.0への道(33) 楽しいXPath 3.1

よくDITAの導入時にお客様と議論することがあります. 「どの要素・属性を使用されるのですか?それがわからないとプラグインのスタイルシートなんて書けません!」 でも、必死にExcelでDITA 1.3の要素/属性一覧を作ってお客様に記入してもらっても、結果は…

ブログの移行について

はてなブログに移行の予定です. https://toshi-xt500.hatenablog.com/ よろしくお願いいたします.

DCL-CIDM TRENDS SURVEY 2019: INFOGRAPHIC

毎年恒例のアンケートの結果が出ています. DCL-CIDM TRENDS SURVEY 2019: INFOGRAPHIC https://www.dclab.com/resources/surveys/dcl-cidm-trends-survey-2019 Webinarも以下から見られます. Following the Trends: 2019 https://www.dclab.com/webinars/f…

日本のDITAは「炭火革命」(!?)

昨年11月のDITA Festa 2018でDITAコンソーシアムの基調プレゼンでの一コマです. 「(DITAは)米国では燎原の火のように広がった」「日本では熱いユーザーだけが採用」「日本のDITA=炭火革命」 そうなんですね.私は炭火というと豆炭炬燵の方を思い浮かべて…

Access2003

10月の初旬だっと思うのですが昔子供がお世話になったT保育園のM園長先生から電話がかかってきました.一瞬「こりゃあ何かまずいことがあったな?」と想像したのですが、大当たり.開口一番「会計のパソコンが壊れてしまいました」とのこと.もうどうにも…

xrefの落とし穴

会社のGitHubのリポジトリにオープンソースでDITA-OTのプラグインを公開しています. https://github.com/AntennaHouse/pdf5-ml 製品ではなく、サポートや保証は基本的にないんですが、それでもUSのサポートに質問が来てしまうことがあります.(本当はGitHu…

DITA開発者の孤独

StckOverflowというQ&Aサイトをご存知だともいますが、英語版のサイトが本家で日本語版のサイトもあります.そして日本語版ではまずないのですが、DITAに関する質問も英語版サイトでは寄せられることがあります.私でもわかることがあるので、たま~に答えた…

5576-002の救世主

考えてみればもう18年位前会社のガラクタ置場で5576-002を見つけて、店長に「これください!」と言って譲ってもらってからずっと愛用しています. 最初はそのまま接続してIBMのドライバで使っていたので左ALTが効いてくれず、大変使いずらいものでしたが、Qu…

hazardstatementのあれこれ(3)

hazardstatementにはあともう一つおまけがありました.それはhazardsymbolです.紹介しましたようにhazardsymbolはimageの特殊化です.ですのでimageと同じ属性を持っています.だから@placementの初期値はinlineです. 確かにDITA 1.2のhazardstatement.mod…

田植え

ずっと天気予報を見てやきもきしていた一週間でしたが、おかげさまで雨は金曜の夜だけで済んでくれ、今日はめでたく田植えができました. メインの田はL字型の変則的な形なので、端から植えて行ってまたちゃんと戻ってくるのは結構難しいです.なんとか苗は…

hazardstatementのあれこれ(2)

さてhazardstatementは実際上どのように管理するのでしょうか?私の想像ですが、取扱説明書のような技術文書では、製品の分野、製品のグループなどにより、出力文書に記述する内容が異なってくると思います. しかしあくまで個別文書毎にいちいち記述する性…

hazardstatementのあれこれ(1)

今回はDITA 1.2から導入されたhazardstatementについて書きたいと思います.hazardstatementは日本語で言えば「安全上の注意」です.様々な製品のユーザーズマニュアルに、ユーザーに危険を知らせるために書かれている文章があります.例えば 「濡れた手でコ…

開発者のうめき

最近あるDITA Open Toolkitのプラグインのスタイルシートを見て驚いたことがあります.DITA-OTと言っても1.xの古いものですが、しかしまだまだ使われているバージョンです. * あるCMSに完全に依存しており、CMSが変わればまず使えない.またもちろん別のCMS…

福寿草

昨年から母の入院やら老人保健施設への入所やらであわただしい日々が続きました.ようやくリハビリも終わり、家に帰ることになってくれたのですが、なかなか会社勤めをしながらの介護は大変です.そんななか2月の半ばに降った雪の中、それまで気が付かないで…