#ソフトウェア

10年ぶりでJavaのSwing

一週間缶詰めで Java + Swing の世界に戻ってコーディングの羽目になりました.写真の参考書は大村忠史氏のもの.実はこの本買うの3回目です(!?).最初は2006年ころこの前の版を買って開発、同僚に貸したらなんと無くしちゃってこの版で弁償してもらう.…

C#の由来を知る

C#って実は食わず嫌いでずっと触ったことがありませんでした.しかしWeb関連のプロジェクトでWebSocketによるサーバーとの通信をやらなければならなくなりました.クライアント側は当たり前のようにJava Scriptになります.仮想的にサーバー側をWindows上で…

Sassにたどり着くまで(2)

最初にSaasの使用例を見たのはDITA Open Toolkit搭載のHTML5変換プラグインでした.これは以下から見ることができます. https://github.com/dita-ot/dita-ot/tree/develop/src/main/plugins/org.dita.html5/sass ここには各種の.scssファイルが格納されてい…

Sassにたどり着くまで

この業界に入ってから一貫して嫌いなのがHTMLとCSSでした.HTMLは私が入った当時はバージョン4.01でブラウザ戦争より前で、IEすらまだ初期版が出たころだった覚えています.仕事上リーダーとしてHTMLに関わらざるを得なかったのですが、製品検査の女性からHT…

DCL-CIDM TRENDS SURVEY 2019: INFOGRAPHIC

毎年恒例のアンケートの結果が出ています. DCL-CIDM TRENDS SURVEY 2019: INFOGRAPHIC https://www.dclab.com/resources/surveys/dcl-cidm-trends-survey-2019 Webinarも以下から見られます. Following the Trends: 2019 https://www.dclab.com/webinars/f…

日本のDITAは「炭火革命」(!?)

昨年11月のDITA Festa 2018でDITAコンソーシアムの基調プレゼンでの一コマです. 「(DITAは)米国では燎原の火のように広がった」「日本では熱いユーザーだけが採用」「日本のDITA=炭火革命」 そうなんですね.私は炭火というと豆炭炬燵の方を思い浮かべて…

xrefの落とし穴

会社のGitHubのリポジトリにオープンソースでDITA-OTのプラグインを公開しています. https://github.com/AntennaHouse/pdf5-ml 製品ではなく、サポートや保証は基本的にないんですが、それでもUSのサポートに質問が来てしまうことがあります.(本当はGitHu…

DITA開発者の孤独

StckOverflowというQ&Aサイトをご存知だともいますが、英語版のサイトが本家で日本語版のサイトもあります.そして日本語版ではまずないのですが、DITAに関する質問も英語版サイトでは寄せられることがあります.私でもわかることがあるので、たま~に答えた…

hazardstatementのあれこれ(3)

hazardstatementにはあともう一つおまけがありました.それはhazardsymbolです.紹介しましたようにhazardsymbolはimageの特殊化です.ですのでimageと同じ属性を持っています.だから@placementの初期値はinlineです. 確かにDITA 1.2のhazardstatement.mod…

hazardstatementのあれこれ(2)

さてhazardstatementは実際上どのように管理するのでしょうか?私の想像ですが、取扱説明書のような技術文書では、製品の分野、製品のグループなどにより、出力文書に記述する内容が異なってくると思います. しかしあくまで個別文書毎にいちいち記述する性…

hazardstatementのあれこれ(1)

今回はDITA 1.2から導入されたhazardstatementについて書きたいと思います.hazardstatementは日本語で言えば「安全上の注意」です.様々な製品のユーザーズマニュアルに、ユーザーに危険を知らせるために書かれている文章があります.例えば 「濡れた手でコ…

Strict TaskとGeneral Task、制約条件をつける

会社で引き続きDITAの勉強会をやっています.今まではDITA 1.1ベースの「DITA 概説書」(DITAコンソーシアム訳)でしたが、途中でDITA 1.2でないともう古すぎるという話になり、英語版原書の「Introduction to DITA Second Edition」に切り替わりました.今…

itemgroupとは何か?

むかしtask/taskbody/steps/stepの実装をしようとしたとき、要素モデルの中にitemgroupが出てきて「こりゃなんだ?」と言われたことがありました.プラグインでは、itemgroupを基本的にブロック要素でレイアウトしようとしたのですが(実際そうしないと見た…

DITAを学ぶ

今さらと言われるかもしれませんが、会社でDITAの輪読会をずっとやっています.テキストはJoAnn Hackos博士の「DITA概説書」,DITAコンソーシアムによる訳で2010年の発刊です.原書が「Introduction to DITA - A User Guide to the Darwin Information Typing…

DITA Festa 2017

DITA Festa 2017 今年も恒例のDITA Festaが東京六本木の東京ミッドタウン/富士ゼロックスを会場に開催されました.今回も会社から「いいよ!」と言われたので出張で参加させていただきました.今回最も興味深かったのは1日目最初のセッションの、「DITA 導入…

DITA儲かりまっか?個人的妄想(その3)

以下はあくまでも私の妄想です.実在の組織、人物には関係ありません. という訳で、そんな妄想ならとお感じになられた方は読み飛ばしてください. DITAが開く可能性というのは"Intelligent Content"(知的コンテンツ)を作れるということになるのではと思い…

XSLT3.0への道(32) 使ってみた感想

XSLT 3.0はやはり実際の開発現場で使ってみるべきだと思います.そうしないとなかなか感触というものがわからない.(もちろん顧客の条件でおいそれとXSLTのバージョンを上げるわけにはゆかない場合もあるでしょうが) ちなみにXSLT勧告上の従来の2.0との違…

DITA儲かりまっか?個人的妄想(その2)

以下はあくまでも私の妄想です.実在の組織、人物には関係ありません. という訳で、そんな妄想ならとお感じになられた方は読み飛ばしてください. 「DITA儲かりまっか?」といってもこれはDITAを生業としているベンダーのお話ではありません.いわば私たち…

DITA儲かりまっか?個人的妄想(その1)

以下はあくまでも私の妄想です.実在の組織、人物には関係ありません. という訳で、そんな妄想ならとお感じになられた方は読み飛ばしてください. [あるDITAユーザとの会話] (ユーザーA)DITA入れてどうですか? (ユーザーB)うちは以前はほとんどFrame…

XSLT3.0への道(31) パッケージを試してみる(その2)

ちょっと進んで(?)次のように複数のパッケージを試してみます. [test-pkg-xslt3.xsl]

XSLT3.0への道(30) パッケージを試してみる(その1)

2017年の4月頃からずっとxsl:packageに興味を持ちいろいろやってみたのですが、仕様を読む力不足でなかなか動くところまでたどり着きませんでした.すこしだけですが試せるところまで来れたので、紹介します. まずxsl:packageを作るのは、それほど難しくあ…

XSLT3.0への道(29) ついにXSLT3.0は勧告となりました.

XSLT 3.0は2017年7月8日にW3C勧告となりました.以下はxsl-listに投稿されたEditorのMichael Kayのものです.せっかくなので日本語訳してみました. Subject: [ANN] XSLT 3.0 and Saxon 9.8 From: Michael Kay <mike@saxonica.com> Date: 2017/06/09 2:26 To: xsl-list <xsl-list@lists.mulberrytech.com> XSLT 3.</xsl-list@lists.mulberrytech.com></mike@saxonica.com>…

XSLT3.0への道(28) パッケージとは何なのか?..

そもそもパッケージとは何なのでしょうか? Saxonのメーリングリストなんかを見ているとMichael Kay博士はまずXSLT 3.0の記述を読んでほしいといっています.という訳で、2.8 Packages and Modulesを自分なりに訳してみました. In previous versions of the…

&#160;Office&#160;Open&#160;XML&#160;File&#160; Formatsのスキーマの誤り

DITAからMicrosoft Wordに落とす(変換する)というのは結構重要だと思います.今でこそXSL-FO⇒PDFになっていますが、いったんXSL-FOに落としてしまうといわゆる「ちょっと直す」ということがほとんど不可能になってしまうからです.まあDITAのパブリケーシ…

XSLT3.0への道(27) 閑話休題:無名関数で再帰する.

XSLT 2.0はxsl:functionが導入されて、これがXPathの中から呼び出せるのでずいぶんと便利になったものです.よくある関数の再帰でも、例えばxのn乗を求める場合、 <xsl:function name="ahf:powerOfY" as="xs:integer"> <xsl:param name="prmX" as="xs:integer"/> <xsl:param name="prmY" as="xs:integer"/> <xsl:choose> <xsl:when test="0 lt $prmY -1"> </xsl:when></xsl:choose></xsl:param></xsl:param></xsl:function>

XSLT3.0への道(26) パッケージへの期待

XSLT 3.0ではパッケージが導入されます.そしてどうもパッケージについては、いろいろと勉強しなければならないことが多そうです. まず初めにXSLT 2.0までのXSLTスタイルシートの開発方法について振り返ってみました.例えばDITA-OTのプラグインのスタイル…

XSLT3.0への道(25) Exselt XSLT プロセッサ

XSLT 3.0は2月にW3Cの勧告候補(Candidate Recommendation)も出て佳境の感じがします.実は私がXSLT 3.0に期待していることの一つにパッケージ機能があります.これは機会があったらまた書きたいと思いますが、今までのXSLTのxsl:include/xsl:importによる…

2017年のトレンド

毎年この時期(DITA North Americaの前)に発表されていたと思うのですが、CIDM(Center for Information-Development Management)とDCL(Data Coversion Laboratory Inc.)が行っているトレンドのアンケート結果の発表のWebinarがありました.3/30の夜中に…

スキーマトロンを作ってみる.

どうもいつまでたってもDITAのスキーマはDTDが主流のようです.でもDTDではいつまでたっても属性値や要素の値を適切な値に強制することができません.そういうときに力を発揮してくれるのがSchematron(スキーマトロン)です.今まであまり作ったことがなか…

XSLT3.0への道(24) 閑話休題;その昔と今のマイクロソフト

もう昔なので確たる年は忘れてしまいましたが社長から「XMLに命をかけろ(!?)」と言われて、XSLTの勉強をしだしたのが2000年頃だっと思います.XSLT 1.0は1999年11月に勧告になっていましたが、そのころ和書でXSLTが載っている本と言えばこのCD-ROMがオマケ…