2012-01-01から1年間の記事一覧

xml:langによる言語切替

DITAではたいていどの要素にもxml:langがつけられます.例えばbookmap/@xml:langでドキュメント全体の言語を指定します.今まではたいていこのレベルで済んでいました.文書ごとに言語が切り替えら得れば良いのです. でもあるときにtopic/@xml:langで言語を…

テーブルのタイトルに"(Continued)"と出す.

テーブルを出力するのとページまたがりになる場合があります.テーブルがそれほど大きくなくとも、本文の量によってあるものは1ページに収まり、あるものはページにまたがります.一般にページまたがりはいやがられるのですけれど、テーブルによってはもとも…

DocBookの分散オーサリング

DITAのお話ではないのですが、このまえ「DocBookの場合なんかはトピック志向ではないので~」などと書いてしまいました.確かにDocBookが作られた時代にはトピック志向という考え方はなかったと思います.ただしトピック志向はなくとも「分散オーサリング」…

DITAのエディタ論議

老舗のArbortextのエディタはLF(U+000A)をbookmapのmainbookitleに入力できません.もちろんDTDでxml:space="preserve"と指定されているpreとかそういうのはできるんだろうけど. PTCのコミュニティフォーラムに投稿したら「そのような組版制御はDITAのパ…

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ノートパソコンが壊れて修理中なので少し本を読む時間が増えました.最近読み直した本です. 『いや少しもわかっていない.会社始まって以来の赤字なんだ.あまりに悲惨で、そこから抜け出せるかどうかさえわからない.その一番のネックになっているのが君の…

なぜxrefはダメなのか?

DITAのxrefといっても種類がいろいろあって、他のtopicを参照するものや、自身または他のtopicのtable、figを参照するもの、ol/liを参照するもの、idつきのfnを参照するもの(脚注参照)などいろいろあります.前者2つは該当の要素の子のtitle要素のコンテ…

まずいDITA-OTのPDF2プラグイン

DITA-OT1.6.3を入れたので変更点をいろいろ見ていたのですが、まずDITA-OTのルートフォルダが整理されたのに気がつきます.以前はやたらbuild_*.xmlファイルが乱立していたのですが、整理されました.またplug-inもすべて[DITA-OT]/demoにあったものは、[DIT…

XMetaL7.0の新機能 In-place, look-ahead element list

XMetaLは7.0からライセンス認証がインターネットを通じて行われるようになりました.カナダのJustSystemsのサーバーで管理してもらうのと、自社でも管理サーバーを置く手段があるようです. http://xmetal.com/content-support-licensing-options/ でこのラ…

XSLT3.0への道(14) 閑話休題 新しいXSLTプロセッサ

XSLT2.0のインプリメンテーションが事実上SaxonとAltovaくらいしかないさびしい状況であることを以前書きました.ともかくマイクロソフトがXSLT2.0を放棄してしまったことが大きいです.私の周りでも、XSLTプロセッサといえばあのMSXMLと信じて相変わらずXSL…

日本語マニュアルと英語マニュアル

知らない間にDITA Open Toolkitはバージョンが1.6.3になっていました.最近ほとんどDITA以外の仕事をやっていたこともありますが、DITAの方はお客さんの使っているCMSがDITA-OT1.5.3までしかサポートしないために仕事が一段落した後も「まあいいや」というこ…

XSLT 2.0で便利になった機能(45) xsl:with-param

これは便利になった機能というよりはむしろ失敗談なのですが、せっかく良い教訓を得たので紹介します. それが起こったのは、次の日がスタイルシートの何回目かの中間リリースという夜でした.それまでばっちり動いていたスタイルシートに、何箇所かの「ちょ…

XSLT3.0への道(13) 高階関数(higher-order function)

oXygenを毎日使っていたのですが恥ずかしいことにSaxsonが9.3⇒9.4になっているのに気がつきませんでした.いろいろとこれでXSLT3.0について試すことができます.今回はXSLT3.0での関数について少し紹介してみます. まず関数の位置づけです.きわめてそっけ…

xsl:attribute-setについて考える.

xsl:attribute-setについて考えてみました.みなさんはどのように使っておられるでしょうか? 一般的にxsl:attribute-setは属性すなわちスタイルの定義です.なので通常テンプレートとは別個のファイルにまとめて定義し、ロジックを記述するテンプレートの方…

margin-left

実はこの数ヶ月間、ずっとDITAから離れて独自スキーマの文書モデルのもとで仕事をやっていました.そこで始めて経験したのが「縦書き」です.今までほとんど製品マニュアル関連の仕事だったため全部writing-mode="lrtb"の世界で「縦書き」(writing-mode="tbr…

PDF間のリンク(2)

前回の続きでPDFのNamed Destinationからページ番号を得る方法を考えてみました. 例えば次のようなtopicがあったとします. <topic id="topic_14F0A9302584C94D"> <title>Topic title</title> ... </topic> 通常DITA Open Toolkitの中間ファイルではtopicが必ずユニークなidを持つことを前提とせずに、独自に"unique_NN…

PDF間のリンク

Yahooのdita-usersにShingoさんという方から「異なるpublicationの間のリンクをどう実現するか?」するかという投稿が載っています. http://tech.groups.yahoo.com/group/dita-users/message/28296 ShingoさんはUsers guideとTechnical guideの2つを作って…

xsl:functionとxsl:template

いろいろ忙しかったのですが一段落しました.およそ4ヶ月くらいスタイルシートの作成の仕事をやっていたのですが、いろいろと勉強になりました.その一つにxsl:functionとxsl:templateの使い分けがあります.皆さんはどのようにやっておられますか?私の得た…

当分休みます.

このまえは地獄の一丁目くらいでしたが、今は地獄の三丁目くらいにたどり着いてしまいました.食事をする時間、お風呂に入る時間、寝る時 間、会社に車で行く時間、あとトイレの時間以外はすべてコーディング&テストの時間です.あぁ!もう納期がギリギリ!…

IBM トラベルキーボード SK-8845

Noteパソコン何使ってますか? わたしはWindows2000の頃はVAIOを使っていたけど(近くのYAMADA電機ではそれしかなかった)、XPになってから清水の舞台から飛び降りるつもりで、当時の最高スペックのThinkPad X40を買いました.メモリーは当時256MBが普通だっ…

Saxon-CE 1.0がリリースされました!

もう6月18日のことなのですが、Saxon-CE 1.0がリリースされました. Michael Kayのアナウンス http://www.biglist.com/lists/lists.mulberrytech.com/xsl-list/archives/201206/msg00101.html http://sourceforge.net/mailarchive/forum.php?thread_name=CAA…

さようなら原発

7/16 さようなら原発10万人集会が開かれます.呼びかけ人は内橋克人、大江健三郎、落合恵子(レモンちゃん)、鎌田 慧、坂本龍一、澤地久枝、瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊輔など、日本の良心を代表する人たち. ここでは、「脱原発を実現し、自然エネルギー中…

やってはいけないスタイルシート

最近思うのですが、XSLT2.0をうたってあっても、その実内容はXSLT1.0レベルのスタイルシートがけっこうあります.XSLT1.0からの移行の段階でしかるべきコード書換えの決断をしないで単に<xsl:stylesheet version="2.0">と書いたものは、実はXSLT2.0の機能は使えるのですが、システムとして</xsl:stylesheet>…

YAHOO! みんなの政治 ⇒最近頭にくることが多いので...

最近の世の中を見ていると頭にくることが多すぎるので私も少しなりとも発言しました. http://seiji.yahoo.co.jp/vote/comment/detail?v=201206080001&s=newly&o=desc&r=458&d=17 http://seiji.yahoo.co.jp/vote/comment/detail?v=201206130002&r=214 黙って…

共通画像の処理

DITAのPDF出力のplug-inを作るときに必ず出てくる問題に、共通画像の処理があります. 一般的には文書に特有な画像は文書と一緒にCMSが管理していて、その文書をpublishingするときにCMSが同時にチェックアウトしてくれます.だいたい文書から見ると画像は同…

iPad来たる!

出張から帰ったら机の上に白い箱が置いてありました.中を見たらiPadが入っているではありませんか.この前XHTMLなどのフォーマットからEPUB3を作ったのですが、iPadのiBooksで見ると、どうしても目次のページの項目をクリックしても目的のページにジャンプ…

XSLT 2.0で便利になった機能(44) requied属性

今までxsl:templateのxsl:paramには必ず、@requiredと@asをつけるのを常としてきました.でもスタイルシートレベルのxsl:paramはあまりよくわかっていなかったのでこれらをつけることはありませんでした.この前EPUBを作るときに、antのbuild.xmlで次のよう…

レビュー用PDFの注釈

非常に大きなサイズの文書を作っているお客様がいます.PDFに出しては、必要箇所を修正し、次は修正した箇所がわかるPDFを出して修正にまちがいがなかったか、レビューされるようです.お客様の使っているCMSが差分を取る機能があり、スタイルシートには、 …

続2: エッ!EPUB作れ?

顛末記の続編がありました.せっかくepubcheckでOKになったと思ったのですが、「ちゃんとEPUB3で作ってくれ」とクレームがつきました.確かにepubcheckでは、 xhtm2epub_epubcheck: [java] Epubcheck Version 3.0b5 [java] [java] Validating against EPUB v…

5576-001復活!

また性懲りもなくやっていると思われる方もいるかもしれませんが、机の下に入れっぱなしで埃をかぶっていたIBM 5576-001キーボードが昨日Winodws7で復活しました.何故使えるようになったかというと、soramimiさんがQuckey2を開発してくれ、5576-002だけでな…

続: エッ!EPUB作れ?

EPUB作成のの顛末記です.CSSに定義されたbackground-imageの件は「止めちゃおう」ということになりました.労多くして得るところが少ないからです.で、なんとかbackground-imageの実装だけをはずして、すべての変換結果をテンポラリフォルダに作るところま…