XT500生き返る

XT500 キャリーに乗せたところ

「オゥ!出来てるよ、オイルシール交換した.やっぱり前のはちょっと緩かったみたい.バルブクリアランスも見といた.工場にあるからシャッター開けて持ってってくれ!」
携帯をかけたらバイク屋さんは昨日までにキッチリ仕上げてくれていました.でも今日はまたスキー場へスノーモービルの修理で出張中(なので冬場はめったにいらっしゃいません)自分でエンジンかけられるか?軽トラに載せられるか??大いに不安ではありましたが、やるしかありません.
無人バイク屋さんの工場(修理スペース)のシャッターを開けると、XT500はキー付きで置いてありました.でもここからが一苦労.なにせ1970年代の旧車です.
XT500のキックはコツがあって

  • まずデコンプなしでキックをゆっくり降ろし
  • 降りなくなったところでデコンプを使って圧を抜いて少しキックペダルを踏み込み
  • そこからキックペダルをまた戻して、今度は全力でキック

という儀式が必要です.何回かトライして、そのうち一回は単気筒500ccの強烈なケッチンを食らいましたがなんとか始動に成功.でもアイドリングが安定しない.しばらく温めて、ようやくSUZUKI CARRYに自力で載せられました.オイル漏れも大丈夫な感じ.生き返ってくれたみたいです.
しかし基本的にSR400と同じエンジンとは言え元祖のXT500は全然性格が違います.SRのFinal Editionは実にYAMAHAの技術者に調教されてモダン.EFIなのでキャブのXTよりはるかに始動性が良い.XT500はエンジンかけるところから真剣勝負で、まるで荒馬を乗りこなすような感じですね.
ともかく生き返ってくれました.
いまだにリプロでドライブスプロケオイルシール作ってくれている町工場に感謝です.こんどは12V化してやりたいと思います.そもそも今どき6Vの充電器なんてめったにないし、そうしないと光量足りなくて車検無理みたいなので...