3RW-W0795-00

3RW-W0795-00とは何でしょうか?実はYAMAHAのセロー225というバイクのキックスターターキットの部番です.

(USのパーツサイトの画像です.

何故こんなものの話になるかと言いますと、バイクをHONDAのTLM200から乗り換えようとしているからです.セロー225の初期型はキックのみでしたが、その後セル付になり、最後はキックがなくなってしまいました.しかし私にとってキックのないバイクというのはとても恐ろしいです.もしバッテリーがいかれてしまったら押し掛けしかありません.山にでかけてこんな目にあったらと思うとゾッとします.でもYAMAHAの最新の現在のセロー250にはキックスターターを取り付けることすらできなくなっています.こういうのは本質的にバイクじゃないと思います.

でセローは250じゃなくて225(cc)が欲しいのですが、Goo Bikeというバイクのサイトで検索すると候補は全国で50台くらいです.そして中古でもなかなかキック付のものは半分半分くらいでないのです.また値段との釣り合いで見ると更に選択肢は狭くなります.

私がいいな!と思った候補は案の定キックなしでした.仕方がないので部番の3RW-W0795-00をキーにして、WEBを探しまくりました.USのサイトで結構ヒットするのですが、いざメールを出して在庫を確認するとOut of stock(品切れ)の回答です.そう、実は3RW-W0795-00はすでに発売中止から数年以上たっています.2012年頃のWEBの記録だとeBayなどで結構やり取りされていたのですが、今は見当たりません.ヨーロッパのサイトで見つけ出してメールを出すと4万円というびっくりするような価格回答です.送料を加えたらもっと高くなります.恐ろしくて買えません.

中古がないかも探してみたのですが、たまたまヤフオクに出ていた中古のキットはなんと30,500円で落札されていました.ビックリ!


実はこのキックセットの当時の価格は、10,800円なのです.ちょっと高いですよね.

そこでハッと気が付いたのですが、このキットの取り扱い説明書です.以下に載っています.

ヤマハアクセサリー組付・取扱説明書
3RW-W0795-00 キックセット

実はここにキットの構成部品の部番がすべて載っているのです.これをYAMAHAに注文してそろえることが出来ればなんの問題もありません.さっそく地域のYAMAHAの担当販売店に行って検索してもらうと、キッククランクAss'y以外はすべてありました.その他に一個在庫がないものがありましたが、部番は生きているので入荷待ちで大丈夫とのことでした.価格はキッククランクAss'yを除いて1万4千円です.やはり年月が経つので部品の価格は上がっていますがヤフオクよりはるかに安いです.またキッククランクAss'y(ペダル)はヤフオクで単品で良く出ているので入手は困難ではありません.

ここで販売店の人に教えてもらったのが、キッククランク以外はすべて「汎用部品」ということです.つまりセロー225に特化した部品ではありません.いろんなYAMAHAのバイクで使われている標準的な共通部品なのです.では何故キッククランク以外となるかと言いますと、この部品だけはキックのシャフトに取り付けて、うまく個々のバイクに合っていないとフレームと干渉したり、キックしづらくて困るからです.つまりセロー225に特化した部品なのです.

ここで感じたのが汎用品なら長い年月が経っても入手可能だということです.これはとても大事なことだと思います.WEBを世界中探しまくってもキットだとなくても、個々のパーツを集めればキットを作り出すことは地元の販売店で可能でした.

実は先日別のJoAnn Hackos博士のWebinarを聞く機会がありましたが、主題は「Leaving proprietary solutions behind」と題して如何に独自でなく標準を使用することが重要か?というお話でした.


「汎用品」と「標準」は確かに同じではありませんが、汎用品は標準的な仕様で作られていますよね.

という訳で夜なべしてバイクのキットでWEBを探しまくっていましたが、気が付くとJoAnn Hackos博士のWebinarと通じるものを感じた次第です.

時間があったら、このつながりで感じたことを書けたらと考えています.