Access2003

10月の初旬だっと思うのですが昔子供がお世話になったT保育園のM園長先生から電話がかかってきました.一瞬「こりゃあ何かまずいことがあったな?」と想像したのですが、大当たり.開口一番「会計のパソコンが壊れてしまいました」とのこと.もうどうにも起動しなくなってしまったようです.「が~ん!」たぶん保育園のことですからバックアップも取っていなかったのでしょう.(そういえば私も忙しさに紛れてバックアップの取り方も教えていませんでした)

実は今を去ること15年前に保育園の保護者会の会計をやっておりまして、当時保育園が無認可だったこともあって保育関係のお金の徴収は保護者会の私の役割でした.前任者の人はExcelでギンギンにやっていましたが、私はExcel大嫌い人間だったので、当時のAccess2003で会計システムを作り、日々の延長保育の細かな実績計算から、母子家庭(父子家庭)の減額、その他上級園生の主食費までいろいろややこしいのをVBAですべてコーディングして一発で請求書や銀行への振替依頼が作れるようにしていました.いったん動きだしてしまえば、もはや開発者の私は何年も用無し状態でした.しかしPCが壊れてしまっては11月の請求ができなくなって保育園には死活問題です.

なんとかどこかにデータベースが保存していなかったか探してみたのですが、どのUSBメモリーにもありません.そこでもしやと思って押し入れから取り出してきたのが当時それを開発した際のThnkPad X40でした.まだIBMからLenovoに売却される前のもので、Windows XPが入っていたのですが、IBMは由緒ある日本語106の伝統を守っていてWindowsキーもなかった代物です.

動いてくれるかな?と埃を払って電源を入れるとなんとか立ち上がってくれ、*.mdbで探すと、当時のAccess20013のデータベースファイルを見つけることができました.(あ~捨てずに持っていてよかった!!)ところで問題はAccessです.当時のAccess2003なんて動いてくれる環境は保育園にはありません.というわけで、現在つかっているPCのAccess2016でデータベースの変換を試みるとなんとか拡張子.accdbのファイルができてくれました.

こうするとあとは業務が動いてくれるかです.AccessはプログラムのDBとデータのDBを別々にするのが定石だったので、テーブルのリンクを張り直してAccessの業務起動画面を立ち上げてテストしてみましたがばっちり動いてくれました.Wordなんかはバージョンアップで結構変更があって困るんですが、Acccessは10数年前の.mdbのコードをちゃんと変換してくれたみたいです.

あとは保育園に持ち込んで、Office 2016を入れた新しいノートパソコンにセットアップして一から園児と父兄のデータを入れてもらい、11月の請求に間に合わせることができました.途中、テストの過程で、業務仕様が変更されている点がThinkPad X40の方が古くて2ステップ修正を入れた程度でほぼノーメンテナンスでした.本当にマイクロソフトさまさまです.

[Access2016で立ち上げた業務画面:手作り感満載で、非常に古いです]

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Accessは今はOffice Professional Plusでないと入っていなかったと思います.会社で使用する人もほとんどありません.今思い出せばまだWindows 3.1の時代に最初のAccessが出た時からずっとファンでした.SQLはほとんどこれで勉強しました.日々の業務で使うこと機会が減りましたがOfficeを買うときは入れておこうと思います.