RHEL4インストール

お客さんにRed Hat Linuxで会社の製品を使っていただいています.今般製品のバージョンアップに伴ってRHELRed Hat Enterprise Linux 4に上げることになったとのこと.私の方で、製品の動作試験の仕事が回ってきました.手元にはRHEL 3のマシンがあるのですが、何分にも古いので新しいマシンにRHEL4を入れることになりました.最新はRHEL5なので、一つ前のバージョンなのですが、ハードのほうも多分最新ではいろいろ問題があるだろうということで、少し枯れたマザーにしてもらい早速パソコン屋さんで組んでもらいました.
 
ところが、ここからが地獄の始まり.RHEL3で動いていたのに、いざRHEL4をインストールするとSambaもFTPtelnetもまともに動いてくれません.Sambaは以前は確かGUIの設定ツールだけでバッチリ動いてくれたのに、Windowsクライアントからは全然見えないし、ユーザーをSambaに登録しようとしても、ユーザーの一覧さえ設定ツールには現れてくれません.FTPWindowsからログインできるのになぜかファイルの一覧を取るとエラーが起こってしまいまったく使えません.
 
普段はWindowsしか使っていないので、Linuxのインストールも6~7年前にやってからはもうご無沙汰です.仕方がないので、この際プロに聞いたほうが良いとRed Hatのサポートに電話すると、システム設定のことだからWEB経由でしてもらった方が良いとのこと.仕方なく、WindowsからサポートWEBにアクセスして現状を伝えると、sysreportを実行してくれという返事.ターミナルで実行するとなんとハングアップしてしまいます.仕方なくリセットして指示にしたがいカーネルを最新にしてみましたが、結果は変わらず.結局サーバーからはなんとかインターネットにつながるのに、Windowsクライアントからは何もアクセスできない悲惨な状況です.
 
そして最後は立ち上げっぱなしにしていて、シャットダウンを選択すると、X-Windowでエラーが出て、今度は画面に意味のない文字列が延々とスクロール表示.もはやこれまでと電源を切るとついにハードディスクからは立ち上がらなくなってしまいしました.そしてなぜかこの状態ではCD ブートもエラーになってしまいます.
結果的にメモリーを1回、マザーを3回変えるも、BIOSチェックサムエラーが出てループしてブートできなかったり、CDブートで必ずハングアップしたりと散々な有様で、仕方なく古いRHEL3のマシンにハードディスクを増設して、IDEのコネクタを差し替え、RHEL4をインストールしました.今度は何の問題もなくインストールもうまくいき、Samba、FTPtelnetもすべてOKにできました.
 
私たちはソフト屋なので、ハードがまともに動いてくれての仕事です.結局インストールだけで一週間もとられてしまいした.ちょっと古いマシンなので遅いですが、安定したハードがあると本当に安心です.
LinuxができないとSEじゃないという人も居ますが、普段使っていないとノウハウの蓄積なんてとっても無理ですね.