DITA-OT 2.2.1のチョンボ

DITA-OTは着々とDITA 1.3対応への準備を進めています.DITA-OT 2.2.xでは次のリリースノートに詳しく記述されています.

DITA Open Toolkit 2.2.1 Release Notes

このバージョンからDITA 1.3のスキーマが使用できます.DITA 1.3のスキーマは1.2と下位互換性があるため問題なく使用できます.

oXygenなどのXMLエディタを使用するとそれにバンドルされたDITA-OTを使用する機会が多く、独立してセットアップしたDITA-OTを使用する方はすくないかもしれません.その方が簡単だし、oXygenだったら最新のSaxonが使用できるからです.

でも私はほとんどの場合、バンドルされたOTは使用していません.実際にお客様のところで使用されるのは古いバージョンのSaxon 9.1であることが多く、とにもかくにも9.1で動いてくれないと困るからです.

ところで最新のDITA-OT 2.2.1はWindowsで動かすときに古いstartcmd.batを起動してant -f integrator.xmlと叩いてプラグインを組み込もうとしてもエラーになってしまいます.

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元々は、リリースノートにあるようにDITA-OT 2.2.0でバグ報告されてそれのメンテナンスリリースとして2.2.1が出ているのにまたバグってしまっているようです.メインの開発者のJarnoさんのメインマシンはMacのようなのでWindowsのstartcmd.batまでチェックが行き届かなかったのかもしれません.

ちなみにstartcmd.batはDITA-OT 2.xになってからは、もうditaコマンドに切り替えをというアナウンスがされています.

Lightning talk: Why "startcmd" is not your friend ()

たしかにそうなのでしょうけれども、1.8.5など以前のDITA-OTを使用しておられるお客様もおられるのでやはりstartcmd.batは必要です.ではバグフィックスされていないDITA-OT 2.2.1でどのようにしてプラグインを組み込めば良いのでしょうか?それはやはりditaコマンドを利用することです.以下のようにすればOKです.

1. plug-inフォルダに目的のプラグインをコピーする.
2. DITA-OT 2.2.1のフォルダの階層でコマンドウィンドウを開く.
3. bin\dita -install とコマンドを入力する.

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これでOKです.目的のプラグインはDITA-OT 2.2.1にちゃんと組み込まれます.