資本論第一巻読みました!

資本論は尼損から、不破さんの「『資本論』全3部を読む」はセットでヤフオクに出ていたのでそっちを落札して入手.でも途中で横道にそれて別の本(「日本共産党に対する干渉と内通の記録 ソ連共産党秘密文書から」)を読んでしまったので、ずいぶん時間がかかりました.
とても読了とか完読とは言えないですが、非常によくわかったことは、今まで資本論の解説書を何冊も買って読んだけど、やはり「そのもの」に取り組まないとダメということです.その点社会科学研究所の資本論はよくていねいに解説ができている、初心者にも、読みやすいです.あと、資本論は1行1行、段落段落がマルクスの思考結果の命題です.まともに行ったらこれと格闘しなければなりません.正直、資本論第一巻で挫折した方の気持ちがよくわかります.なので、不破さんの「『資本論』全3部を読む」は道先案内として、またその後の理論発展を補足してくれているのでとても役立ちます.
最後に経済学者浜矩子先生の本より抜粋(強欲「奴隷国家」からの脱却 非正規労働時代をマルクスが読み解いたら:講談社刊)
マルクス本人が『自分はマルクス主義者ではない』と言ったのはあまりにも有名ですが、我々がマルクス自身と本当の意味で出会うには、『資本論』などの彼の著作を、いまの我々の社会状況に引き付けながら真剣に読み込むことが大事なのです.マルクス先生ご本人が自分はマルクス主義者じゃないと言っているのですから、マルクス主義者然とした振る舞いに意味があるわけじゃない.重要なのは、マルクス先生の目をもって今を見ることなのだと思います.」

資本論第一巻