Stackoverflowの世界

私がいわゆるパソコンをやり始めた頃はまだインターネットなんて普及しておらずもっぱらモデム+電話回線を通じてのいわゆるパソコン通信でした.ダイアリングしてモデムが相手のモデムと同期するまでスピーカーからピー、ガガーという音がして、同期が終わるとIDとパスワードを入れてという感じだったと思います.そのころはパソコン通信ではNiftyServeが一番盛んで、いろいろな会議室があったのですが、Access(Officeのデータベースソフト)やOracleのDBをそれと接続すしてSQLを書く話題、あとまだ当時ネットワークのOSはNetWareで、そこでスタンダードだったBtrieveという(ISAMベースの)データベースの話題を扱う会議室に大変お世話になっていました.

当時技術的な問題で壁にぶつかり当たると、会議室で質問してというのが常でしたが、今やGoogleの検索で非常に豊富な情報を得ることができます.その中でもプログラミング関係の話題となると、定番サイトがStackoveflowです.NiftyServeなんかは日本国内向けだっと思いますが、世界に同じようなことをやっている人や同じようなことで悩んでいる人は日本に対象を区切るのよりははるかに確率的に多くなります.ですので英語が読めさえすれば、Stackoverflowは問題解決の大きな助けとなってくれます.

で、昨年くらいでしたか、私も少し思い立ってXSL-FOとXSLTの質問が投稿されたら1日のダイジェストでメールをもらうように設定を変えました.そして私のレベルでわかるものはなるべく回答してみようとい努力を始めました.仕事が忙しいときはそんなことやっていられないのですが、やはり世の中のいろんな疑問を知り、答えることによって自らも技術力を高められると思っています.

実際にはStackoverflowの本場は欧米なので、送られてくるダイジェストの質問にはほとんどResがついており、あまり出番はありません.せいぜい回答できるのは、欧米の時間で夜中の12時過ぎ投稿されたような質問です.こういうのはおこぼれがあって私に回答できるものもたまにあります.

という訳で、夕べで620点のreputation(信頼度)を得るところまでやっとたどり着きました.こんな感じです.

イメージ 1


実はXSL-FOもXSLTも回答をする人は結構決まっていて、みんなプロレベルです.XSL-FOはうちの会社のTony Grahamさん(在アイルランド)と、宿敵Render-XのKevin Brownです.私はたまにおこぼれで落ちてくるのに回答できるだけです.

それでも、相手の立場に立って問題を考え、レビュワーや相手の共感を得る回答を書く、しかも英語でというのはなかなか大変ですね.私は現在USのStackoverflowの日本のスタックオーバーフローに登録していますが、USの方がはるかに質問が多く、それでレピュテーションもあがる結果となりました.日本はまだこんな感じです

イメージ 2

XSLTというのはXMLボキャブラリーを変換するという基盤技術です.でもXSL-FOもXSLTも日本ではなかなか話題になりません.というかこれらはキーワード(タグ)にすらなっていない有様です.でもキーワードに登録するのもレピュテーションが一定の点数になっていないと追加する権限は与えられません.来年は是非、XSLT、XSL-FOが日本のStackoverflowでもやり取りされるように頑張りたいと思います.

以下はXSL-FOの質問に対する(今年たぶん最後になるであろう)私が書いた回答です.

Float keeps overlapping adjacent block