DITA 1.3とRELAX NG(4)

DITA-OTが標準で使用しているのはJavaのXercesというパーサーです.XercesはXNI(Xerces Native Interface)のいうインターフェースを提供しており、RELAX NGを使用する場合、

RELAX NGで書かれたスキーマから属性と既定値を関連付けるマップを作成する

② SAXのStartElementに該当するイベントで属性が指定されておらず、①に既定値があった場合それを適用する

という既定値のXNIコンポーネントを作成しXNIのパイプラインの最後に追加したとしています.

We extend the Xerces parser configuration adding the default values component as the last component in the pipeline

あとは

DTDからRELAX NGを生成する.(完全に機械的作業という訳にはゆかなかったそうです)
RELAX NGスキーマから自動的にカタログファイルをXSLTで作成する.

という順序でRELAX NGスキーマが作成できたとされています.

以上がGeorge Cristian Binaさんの主なプレゼンテーションの内容です.

さてDITA 1.3で採用されるRELAX NGについては、Eliot Kimberさんが、2014年11月18日~19日のContent Management Strategies/DITA Europe Conferenceに続いて開催される、20日開催のDITA-OT Dayでプレゼンテーションを行う予定になっています.


RNG to DTD and XSD using the DITA Open Toolkit

DITA 1.3 introduces support for RELAX NG. Come learn about RELAX NG and how to use OASIS-provided utilities and the DITA-OT to transform document-type shells and modules from RNG to either DTD or XSD.

ここでKimberさんがどのようなプレゼンを行うか、興味深いところです.例えば、RELAX NGによる特殊化はどのように行われるのでしょうか?特殊化されたスキーマDTDやXSDに問題なく変換できるのでしょうか?などなどです.