用語集のソーティング

前のお客様は用語集というのがなかったのですが、今度のお客様は用語集を文書に使います.それも多言語です.
 
実は私は用語集はどういうふうに表すかというのがずっと疑問でした.だって、glossentryといのはtopicの特殊化したものだからです.やたらなところに使われても困ってしまいます.用語集ですからまとまっていなければなりません.これはDITAの仕様書なんかには(たぶんあたりまえなんでしょうが)書いてくれてありません.で調べるとditahackさんのページにちゃんと紹介してくれてあります.
 
 
bookmapのbackmatterにbooklistsを書いて、glossarylistでglossentryのトピックの列挙されたmapを参照するというものです.
 
<backmatter>
  <booklists>
    <glossarylist>
      <mapref href="glossary.ditamap"/>
    </glossarylist>
  </booklists>
</backmatter>
 
で、思いついたのですが英語で用語集といえば「ABC」順です.ではこれを日本語に翻訳したらどうなるか?やはり「あいうえお」順で並べるのが妥当でしょう.ということは、glossentryも言語によってソーティングする必要があるということです.いちいちglossaryを列挙したmapを言語ごとに手で並べ替えていたら数が多ければたまったものではありません.
 
つまり、index-sort-asと一緒でglossentry/glosstermの「読み」が日本語には必須です.ということでこんどのお客様にはこの「読み」を表す要素をglossentryに追加する特殊化を行っていただきました.
 
<glossentry>
  <glossterm>構造化プログラミング</glossterm>
  <gloss-sort-as>こうぞうかぷろぐらみんぐ</gloss-sort-as>
  <glossdef>構造化プログラミングの説明...</glossdef>
</glossentry>
 
ところで、今日のdita-usersを読んだらやはり同じことを考えている方はいるようです.
 
 
Kimberさんが答えていますが、glossentryのソーティングは、来るべきDITA1.3へのプロポーザルとして受理されていました.
 
 
でもいつまでもDITA1.3を待っているわけにも行きませんからお客さんには特殊化したDTDを使っていただかなくてはなりません.こうしてDITA1.3になったらCMSに入れたインスタンスはうまくコンバージョン可能なのかな?特殊化は必要なんですが、ちょっとその先を考えると不安ではあります.