XMetaLをインストールしました.

お客さんがDITAで使うので私のPCにもついにXMetaLをインストールしました.XMetaLってご存知ですか?とっても高いXMLオーサリングソフトです.会社が販売代理店になっているので私の分のライセンスも問題なく処理できました.でもフツー趣味では個人でこんな高いソフト買う人いないと思います.

このXMetaLというのは、XMLの黎明期からある由緒あるソフトです.インストールして立ち上げてXMLインスタンスの画面を表示させてみると特別な感慨があります.
 
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実はもう10年も前なのですが、XML 2000というカンファレンスがワシントンであって、当時会社から「勉強して来い」といわれて単身米国に渡って参加してきました.(この頃はまだ窓際族ではなかった)その当時、XMetaLというのはまだ出てホヤホヤで、SoftQuad Softwareという会社の製品でした.XML2000で初めてSoftQuadという名前を知りました.このSoftQuadという会社は別のソフトでHoTMetaLというHTMLエディタも出していました.
 
このHotMetaLというソフト、日本では使ったことがあるかたはそう多くはないと思いますが、米国では有名だったと思います.2003年頃でしたが当時まだBorlandがやっていたDelphiの英語版を購入したときにこのHotMetaLがオマケでついていて、感激していろいろいじくって遊んだものでした.(当時英語版のDelphiの方が日本語版よりオマケがいっぱいついていた.)
 
XMetaLのタグ表示の画面は実はこのHotMetaLの画面と同じなんです.ですから、つい「やあ久しぶりだね!」と旧友にでも会ったような気がします.
 
さてXMetaLとSoftQuadはその後紆余曲折がありました.2002年にCorelに買収され、その後2004年にはBlast Radiusに売却されます.そして2006年には日本のジャストシステムが買い取ります.ですから現在XMetaLはカナダのジャストシステムが開発しています.
 
これだけ変遷があっても、その名残がフォルダ名に残っています.私のPCは64ビットなのですがXMetaLをインストールするとC:\Users\[ユーザ名]\AppData\Roaming\SoftQuad\XMetaLというフォルダができます.
 
SoftQuadは今でも活躍している有名人が従業員でした.Yuri Rubinskyは亡くなりましたがSGMLのプロモーターでした.またあのXSLTの最初の仕様を書いたJames Clark もいます.Liam Quinは現在もW3Cで活躍しています.
 
ですから、XMetaL 6.0はバンドルされているDITA-OTがタコみたいに古い1.4.2.1であっても、DITA1.1しかサポートしていなくてDITA1.2をサポートするには特別なパッチをあてなければならないとか、文句はいろいろあるんですが、まあ許せちゃう感慨のあるソフトです.