Delphi XE

ずっと朝起きたら会社に行き、会社から帰ったらバタンキューで寝る毎日が続いていましたが、今日ようやくお客さんへの納品が終わりました.あとはもしバグがあったら対応するだけ.なんとかなりました.

ところで話はかわりますがTObjectと聞いてハッとくる人や、昨日はデベロッパーキャンプで64bit化の話のセッションがあったねという人は私のお仲間です.実はエンバカデロテクノロジーズからジャンプアップキャンペーンの通知があり、久しくバージョンアップしていなかった「Delphi XE」を購入したのです.(会社が買ってくれる訳はないのでもちろん個人でです.)
DelphiBorlandが出したバージョン1からのユーザーです.何故VBC++でなくてDelphi(Object Pascal)なのかというと、私が大学の卒論書いた時に使ったのが当時まだめずらしかったUCSD Pascalだったのです.まだその頃はシャープのMZ-80が出て研究室にやっと一台入れていた時代です.そんなときに私はDEC(Dedital Equipment Corporation)のRT11で動くPascalコンパイラーにさわれたのですから幸せでした.やはり学生時代に最初に慣れ親しんだ言語は後々まで愛着があります.当時やっと構造化プログラミングという言葉が出始めた時代でした.そんな頃にPascalを勉強できたのですから本当にラッキーでした.
 
最初の会社に入ったのですが、会社全体がほとんど(当時まだ構造化もできない)旧仕様のCOBOLで、私の期待は見事に裏切られました.すべてがGOTO文の世界だったからです.私だけアセンブラの仕事でメーカーへ派遣されしばらくはPascalとはおさらばでした.
 
今の会社に入ったら、周りはすべてMS-Cの世界でした.でも自分だけDelphiを使ってユーティリティを作りました.例えば中国へ出張したときにはホテルでOpen TypeフォントのCFFフォーマットの解析プログラムを作ったり、会社ではWordのフォーマットを解析するためにOLEのCompound Documentのグラフィカルな解析プログラムを作ったりました.Delphiはランタイムなしで動いてくれます.前者のプログラムはマシンがクラッシュしてプログラムソースはどこかに飛んでしまいましたが、後者はEXEだけがLotus Notesに保存してあり、現在もまだ会社で活躍しています.(もう10年ものです)
 
Delphi XEはうれしくてすぐインストールしました.さっそくプロジェクトを作って"Hello world!"を試しに表示させましたがその後は忙しくてお蔵入り.実はどうしてもDelphiで作ってみたいものがあり、野望として取ってあるのですが、今年は4月からスタイルシートの仕事が忙しく当分Delphiにはさわれそうにありません.