<oXygen/> XML Editor version 12.1

この前お客さんの所に会議でうかがった際にDITAのDTDの修正の話になりました.DTDの特殊化の作業は私がやっているのですが、CMSベンダーの方から、DTDの修正をCMS環境の方でもできるようにして欲しいとの要望が出されたのです.今まで私がやっているのはDITA Open toolkitの中だけでした、ところがCMS環境ではさらにCMS用の属性が加わるため、私がDTDを修正するたびにお客さんはヨーロッパからCMSのベンダーの方を呼んでCMS用に直してもらっているということでした.これではお客さんの方がお金がかかってしかたがないので、私の方でCMS環境のDTDをベースに修正してくれという話です.
 
ところが前も少し書きましたが、CMS環境はマイクロソフトアーキテクチャなので、MSXML4/6、.netのパーサー、そしてDITA Open toolkitではXercesがちゃんと動くようなDTDにしなければなりません.XMLエディタは何を使っているか聞かれたので、通常のテキストエディタだというと、それではあまりに大変なので、ちゃんとしたのを買ってくれということになりました.(大恥です)そして会社で「顧客に言われたから」という名目で購入申請を出しXMLエディタを買ってもらうことができました.
 
XMLエディタというと、昔から巷ではxmlspyが有名です.昔は安かったのですが、今ではProfessional版でも399ユーロ(約4万5千円)、Enterprise版だと799ユーロ(約9万5百円)です.ちょっと高めですね.ちょうどoXygen 12.1の発売の連絡が来ていたのでそちらにすることにしました.oXygenだとProfessionalの1年間のメンテナンス付きで422ドル(約3万5千円)でちょっと割安です.実はoXygenはもう何年も前にバージョン6を買ったのですが、私のマシンでは重くて使い物にならずほとんどほったらかしでした.
 
 
DTDの修正はお客さんから依頼がない限り行わないので、早速XSLTのコーディングに使ってみました.立ち上がりは少し時間がかかりますが、あとはサクサク動きます.XSLTのプロジェクトを作り、コードを入力すると補完機能があってちゃんと終了タグを自動入力してくれます.またvalidationを選択すると、XSLTプロセッサを動かしてスタイルシートのエラー箇所を表示してくれます.今までEMエディタでやっていたのとは天と地の違いです.
 
 
ちなみにoXygen 12.1はlibフォルダにSaxon 9.3のEnterprise Editionが入っています.もしかしたらXSLT3.0のコードが動くかな?と<xsl:stream>を試して見ましたが、Unknown XSLT elementではじかれてしまいました.やはりバンドル版は制限があるみたいです.
 
考えてみれば、C++でもJavaでも今はIDEでプログラムを作るのが当たり前です.XSLTスタイルシートだってIDEを使ってもっと生産性をあげなければなりません.せっかく買ってもらったのだから大事に使いたいと思います.