しかしリスニング能力に欠けた私ではなかなか聞くのは大変でした。ところがこの講演をWordに書き起こしてくれた人がいます。
I transcribed Michael Kay's talk on streaming
ここに書いてあるように、講演を(要約と思いますが)Wordの.docxで見ることができます。これは大変助かりました。
ここにはXSLT 3.0の目玉であるストリーミングが要約されて書かれています。
- 大きな文書を変換できる。
- 全部の文書を処理し終える前に結果を見ることができる。
- 多くの数のドキュメントを処理するときにリソースを減らすことができる。
- 無限に続き終わることのないリアルタイムのデータを扱うことができる
などなど
そして特徴として以下があげられています。
「ストリーミングは小さな文書を扱う際に有効か?ストリーミングは個々の変換のパフォーマンスを向上させることはない。ストリーミングは処理を早くすることはない。ストリーミングがしてくれるものは必要なリソースを減らしてくれることだ。だから、もしあなたが1秒間に3百万の変換を行うならば、メモリーリソースの削減は有効かもしれない。しかしストリーミングは個々の変換の速度を向上させるわけではない。」
たしかにある入力量のデータを処理するのに必要なステップをストリーミングは減らしてくれる訳ではありません。減らしてくれるのはメモリーリソースです。
これは私が以前やってみたテストの結果とほぼ一致しています。
XSLT3.0への道(11) ストリーミングを試してみる.
そしてストリーミングの仕様は
"Completely rewritten in the latest XSLT working draft"
なのだそうです。やっぱり一筋縄ではゆかないのですね。最新のWordking Draftは以下から参照できます。
XSL Transformations (XSLT) Version 3.0
W3C Last Call Working Draft 12 December 2013
変更履歴がついたものは以下から見れます。
でもようやくWorkin DraftもLast Callまでたどりついたようです。先が楽しみです。