私のところから行くには、新潟の磐越道を行く道と、中央道から都内を経由する道があります.東京経由は混んでイヤなのでいつも長野道、上信越道、北陸道、磐越道経由で行っています.磐越道に入ってびっくりしたのは対向車線の自衛隊車両の多さです.磐越道の新潟~郡山でまず数百台とすれ違いました.みんな被災地から交代で帰ってくるのでしょう.ご苦労様です.あと郡山ジャンクションから東北道に入りましたが、道がそこらじゅう工事で直されていました.段差も多く車も走るとガタガタ揺れます.東北道にこんなに地震が影響しているとは思いませんでした.
国見インターから一般道に下りましたが、実家の近くは瓦屋根の家はほとんどといって良いくらい屋根が地震で破損していて青のビニールシートがかかっています.聞いたところ修理を頼んでも2年待ちといわれているとのこと.あまりに被害の規模が大きくて手が回らないのでしょう.屋根が壊れたのはまだ良いほうで、実家の近くでは古い家屋が完全につぶれていました.また一般道の被害も大変で、あるところは片側1車線の道路が100mくらい完全に陥没しています.まったく復旧の手が入っていなくておまけに信号もないので通るのに怖い思いをしました.
またテレビを見ても地元のNHKは全然番組編成が違っていて、朝ドラやニュースを除けば震災情報がほとんどです.またテレビには震災関連の情報や連絡先のテロップがずっと流れています.甥の小学校では放射能の影響で屋外での活動は1時間に制限され遊ぶこともできないといいます.本当に震災の県に来たという感を深くしました.
実家の周りは畑や果樹園でもう春の農作業が始まっていました.桃やサクランボの花がきれいに咲いています.風評被害にならなければいいなと思います.空を見上げると、自衛隊のヘリコプターが東から西へ、西から東へと低い音を立てて行き来しています.震災だけでも大変なのに原発という取り返しのつかない被害をこうむってしまった福島県、二度とこういうことがあってはならないなと思いました.
珍しい横に枝張りした福島のサクランボ畑